東京メトロ×東京大学生産技術研究所:「鉄道ワークショップ2025」を開催!
2025年7月25日(金)、東京メトロと東京大学生産技術研究所が主催する中高生向けの講座「鉄道ワークショップ2025」が開催されました。このワークショップは、次世代を担う人材の育成を目的として2013年にスタートし、今年で11回目を迎えます。今回のテーマは「都市を支える鉄道ネットワーク」。今年も定員を上回る応募があり、中学生28名、高校生30名が参加しました。
高校生クラスでは、午前中に東京大学生産技術研究所・駒場Ⅱリサーチキャンパスで講義とディスカッションを受講。午後は貸切バスで東京メトロの総合研修訓練センターへ移動しました。
東京メトロではまず、会社概要の紹介やクイズ形式の説明が行われました。東京メトロの営業距離は195kmで、さらに361.6kmにわたる相互直通運転を実施。2024年度の一日あたりの平均輸送人員は684万人とのことです。また、各路線の特徴や組織体制、乗務員の勤務形態や業務内容、そして乗務員になるためのプロセスについても詳しく説明がありました。
続いて、鉄道ダイヤの作り方に関する講義が行われ、実際にダイヤを作成している運転部輸送課の担当者が講師を務めました。参加者はダイヤグラムの基礎から、ダイヤ改正の流れ、輸送力の計算方法、実際のダイヤ作成に必要な制約条件(勾配、信号、停車時間など)について学びました。その後、課題に基づいて運転間隔や運用本数を算出し、専用定規を用いて実際にダイヤを作成しました。
実習後は、総合研修訓練センター内の模擬ホームで、ドアの操作、車内放送、非常ボタンの操作体験を実施。修、参加者たちは積極的に質問をしていました。
東京地下鉄株式会社広報部の堀 敏賢課長は、「これまでのアンケートでも、ダイヤや乗務員に関する内容への関心が高かったので、楽しんでいただけたのではと思います」と語りました。また、東京大学生産技術研究所の徳本 有紀 准教授は、「都市と社会を支える鉄道の仕組みについてのディスカッションもあり、さまざまな視点に触れる良い機会になったのでは」と振り返っていました。