新潟県糸魚川市:旧北陸本線・久比岐自転車道の鉄道遺構をめぐるツアーを開催!

2022年3月18日金曜日新潟県糸魚川市で「花田欣也氏と行く! 久比岐自転車道の鉄道遺構をめぐるメディアツアー」が開催されました。糸魚川へは東京から北陸新幹線の「はくたか」で約2時間で着きます。糸魚川には、北陸新幹線のほか、JR大糸線、北陸新幹線開業によりJRから経営を引き継いだえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインが走っています。

糸魚川駅アルプス口

アルプス口には糸魚川ジオステーションジオパルがあります。入口にはかつて糸魚川駅構内にあった赤レンガ車庫の一部を保存し復元してあります。館内に入ると2010年までJR大糸線で活躍したキハ52が展示されています。車内に入ると運賃表や料金箱など現役当時のまま保存されています。このキハ52はイベント時などは赤レンガ車庫から顔を出している時があります。また、大阪~札幌間を結んでいたトワイライトエクスプレスのスイートと食堂車を再現した車両があります。この車両は2016年に発生した糸魚川駅北大火からの復興を目的として製作さて、車体は糸魚川産の杉を使用し、車内には実際に使用してた備品が展示されています。

キハ52とトワイライトエクスプレス
キハ52車内
大糸線で活躍してた頃のキハ52

キハ52の先には、糸魚川市や東京の街並みを再現した大きな鉄道模型ジオラマがあり、運転体験やご自身所有の車両持ち込みも出来ます。また、実際に使用されていた行先札などの鉄道部品も多数展示されています。

鉄道模型ジオラマ
駅名標や行先札などの鉄道部品が並ぶ

糸魚川駅から久比岐自転車道へ移動、久比岐自転車道は旧北陸本線の線路跡地を利用した自転車と歩行者の専用道路で上越市まで結んでいます。

久比岐自転車道スタート地点の中宿駐輪場 写真提供:糸魚川地域振興局

北陸本線は1912年に直江津から糸魚川間が開通、1969年に現在の現えちごトキめき鉄道(北陸本線)のルートに切り替えられました。市内の久比岐自転車道周辺には、弁天岩・能生白山神社・道の駅マリンドリーム能生などの見どころや施設があります。弁天岩は糸魚川ジオパークのジオサイトのひとつで海底火山の噴出で出来た岩で、岩には海の守り神厳島神社と灯台があり、岩までは赤い曙橋が架けられています。「恋する灯台」に認定された縁結びスポットです。

 弁天岩 写真提供:糸魚川地域振興局

能生白山神社の本殿は1515年の造立、三間社の流造りで重要文化財に指定されています。宝物殿のは重要文化財の木造聖観音立像や重要有形民俗文化財の船絵馬があり、毎年4月24日の大祭では、重要無形文化財の糸魚川・能生の舞が奉納されます。

白山神社

道の駅マリンドリーム能生は、能生漁港で水揚げされた鮮魚を販売する鮮魚センターや特産品のベニズワイガニを販売、購入した紅ズワイガニをその場で食べられる休憩所もあります。また、日本海で獲れた、鮮魚や紅ズワイガニを使った料理が食べられるレストランがあります。

船ごとにお店がある鮮魚センター
特産品紅ズワイガニ
レストランでは鮮魚や紅ズワイガニを使用した料理が食べられる

午後からは久比岐自転車道の鉄道遺構を巡ります。今回の鉄道遺構を案内する地域観光アドバイザーでトンネルツーリズムプランナーの花田欣也氏で、平成30年より全国でも例のない現道のみの「トンネルツアー」の講師を務めています。電動アシスト自転車に漕ぎながら旧北陸本線の自転車道を走ります。自転車道の道は緩やかなカーブや勾配がありかつて鉄道が走っていた面影があります。トンネルは、白山神社付近にある白山トンネルから始まり、小泊トンネル、百川トンネルから大抜トンネルまでの各トンネルの特徴や周辺の説明や筒石のある煉瓦張りの橋梁の基礎部分の説明がありました。イギリス積のレンガトンネルや保線作業者への表示やSNS映えしそうなトンネルもあり、晴れていれば日本海の景色の変化も楽しめます。

大抜トンネル
トンネルの説明をする花田氏
小泊トンネルのジェット部分 写真提供:糸魚川地域振興局
天気が良い日は日本海の夕日が見える 写真提供:糸魚川地域振興局

その後、えちごトキめき鉄道の筒石駅に移動、この駅は旧線にあった筒石駅からかなり離れていて、全国でも数少ないトンネルの中の駅で、ホームから改札口に行くには約300段の階段を上がります。えちごトキめき鉄道では、2022年11月30日まで直江津から市振間(筒石駅など利用不可駅あり)でサイクルトレインを運行しています。詳細は公式ホームページをご覧ください。

筒石駅
筒石駅を発車する普通列車

レンタサイクルはアルプス口総合観光案内所・伊藤商会・マリンドリーム能生で借りることが出来ます。詳しくは公式ホームページをご覧ください。