鉄道の町、山北町 鉄道レガシー探訪ツアー開催!

山北町鉄道公園で動態保存のD52形蒸気機関車

 

2022年2月6日日曜日、JR御殿場線が走る神奈川県山北町で鉄道遺産を巡るモニターツアーが実施されました。この御殿場線は、1889年に天下の大動脈東海道本線の一部として開通、1934年の丹那トンネル開通に伴い東海道本線は、熱海経由に変更になりました。以後東海道本線の支線となり御殿場線と命名されました。山北駅に集合、駅前の山北町鉄道公園に向かいました。この鉄道公園にはかつて御殿場線の列車をけん引したD52形蒸気機関車が展示されています。この機関車はD51形蒸気機関車よりサイズが一回り大きく出力は国内最強の蒸気機関車でした。D52形の前でガイドの方が御殿場線の歴史とD52形ついての説明を行い、このD52形は動態保存されていて、D52形が実際に動く姿が見ることが出来ました。このD52形は静態保存でしたが、2016年に保存会の方々の協力により空気動力方式より動態保存が実現されています。次に御殿場線と桜が一緒に撮影出来るスポットに移動しました。

桜の撮影スポット、シーズンは桜が咲き乱れる

昼食は、かつて山北駅で販売されていた駅弁「鮎寿司」を復元したお弁当を頂きました。戦前の山北駅では汽車の停車中に飛ぶように売れたそうです。またスライドを用いて「鮎寿司」の歴史や工程、かつて機関区があった山北の紹介がありました。昼食後は、山北鉄道資料館を見学、ガイドによる鉄道模型を使っての沿線の説明があり、鉄道関係の貴重な資料や部品などの展示かありました。

復元された駅弁「鮎寿司」
貴重な資料が並ぶ山北鉄道資料館


山北駅より御殿場線に乗車、車内から鉄道機構を眺めます。この御殿場線は、かつては線路は複線でしたが戦時中にレールなどが回収され、現在は単線となっています。谷峨駅に到着、この駅はかつてスイッチバックがあった駅でした。谷峨駅からは車で移動、今でも残る複線時代の遺構を巡ります。箱根第5号隧道廃線跡には、足柄耐弾送信所跡と冷却施設跡があり、海外向けの終戦玉音放送はこの箱根第5号隧道から放送されました。この場所を土地所有者の協力により特別な場所から見学しました。他にも第二酒匂川橋梁、線守稲荷などを見学しました。このツアーはさらに改良して旅行商品などでの実施が予定されています。

箱根第5号隧道
第二酒匂川橋梁
線守稲荷