東武鉄道:SL大樹に12系展望車が登場!

運行開始から4年目を迎えた「SL大樹」・「SL大樹「ふたら」」に展望車が登場しました。現在使用している14系客車は窓が開かず「SLがけん引していることを感じたい」「SLのドラフトの音を聞きたい」など利用者からの要望がありました。そこでJR四国から譲渡された12系客車、オロ12の2両にリニューアルを施し展望車が登場しました。外観はそれぞれ違う塗装を纏っています。オハテ12-1は、旧国鉄塗装色ぶどう色2号に昭和20年から30年代の3等車をイメージさせる赤帯に、窓枠は木製をイメージさせる茶色が施されています。オハテ12-2は、旧国鉄塗装色青15号を使用し、急行列車のグリーン車をイメージさせる緑帯を使用、窓枠は旧国鉄10系軽量客車をイメージした灰色が施されています。また、車体側面に大樹の真鍮エンブレムが取り付けられています。

オハテ12-1
オハテ12-2
展望デッキ外観
大樹の真鍮エンブレム

車内に入るとアテンダントカウンターやテレビモニター・パンフレット台等を備えたギャラリースペースがあり、客室は14系客車のリクライニングシートとは違い、旧型客車をイメージした青色モケットのボックスシートが並び、飲料や弁当を飲食しながら旅が楽しめる大型テーブルが設置されています。また、窓が開けられるのでSL列車の旅が感じられます。さらに奥へ進むと展望デッキがあります。展望デッキは、窓のない開放的な空間となり、SLの躍動感や空気感を肌で感じることが出来ます。デッキには、ベンチやヒップレストが設けられ、照明も下今市駅を模したレトロ調の壁灯が設置してあります。

アテンダントカウンター
ギャラリースペース
ボックスシートが並ぶ客室
大型テーブルには物が掛けられる丸フックが付いている
展望デッキ
下今市駅を模したレトロ調の壁灯

また、乗務員から車内より感謝の気持ちを伝えたいとの要望があり、音楽で気持ちを伝えるメロディーフォンが備わっています。展望車は2号車に連結され、オイテ12-1は11月4日木曜日から、オイテ12-2は11月13日土曜日から運行を開始します。