鉄道博物館企画展「こころ、はずむ、出会い ~観光列車の世界~」開催中!
埼玉県さいたま市にある鉄道博物館では、企画展「こころ、はずむ、出会い ~観光列車の世界~」を、本館2階のスペースギャラリーⅠにて、2025年9月29日まで開催しています。
今回の企画展は、多くの方に観光列車の魅力を知っていただくことを目的に開催されたもので、地域ごとの特色や列車ならではのサービスを持つ観光列車を幅広く紹介しています。
展示は3章構成となっており、第1章「人と旅と鉄道と」では、1872年の鉄道開業から始まる日本の鉄道の発展と、観光を支える交通手段としての役割を紹介。日帰り旅行や団体旅行の普及に伴い進化してきた鉄道の歴史を、写真や資料とともに振り返ります。1960年に登場したお座敷列車や、1983年に誕生した欧風車両「サロンエクスプレス東京」などのジョイフルトレイン、2000年代以降の観光列車も紹介。1970年の大阪万博記念乗車券や、2020年に引退した「現美新幹線」の車体の一部、「浪漫」のテールマークなど、貴重な展示品も並びます。
第2章「観光列車の世界」では、全国の観光列車の中から、地域性にあふれた列車、快適な移動を重視した列車、夜行列車や子ども向け列車など、個性豊かな10種類を厳選して紹介。参加事業者は8社で、展示列車は以下の通りです。
- JR北海道「くしろ湿原ノロッコ号」
- JR東日本「TOHOKU EMOTION」「サフィール踊り子」
- JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」
- JR四国「伊予灘ものがたり」
- JR九州「或る列車」「あそぼーい!」
- 西武鉄道「西武 旅するレストラン 52席の至福」
- 近畿日本鉄道「しまかぜ」
- えちごトキめき鉄道「えちごトキめきリゾート雪月花」
各列車の解説とともに、制服、食器、部品なども展示されており、なかでもJR九州「或る列車」誕生のきっかけとなった。「或る列車」の鉄道模型も展示されています。
第3章「お気に入りの旅を見つけよう」では、第2章で紹介できなかった38の観光列車をパネル形式で紹介。さらに、コラムでは全国各地で活躍するSL列車も取り上げています。
そのほか、観光列車のパンフレット配布や、おすすめの旅を紹介できるメッセージボードの設置もあり、来館者が自由に参加できる仕掛けが用意されています。
期間中は、特別イベントとして「学芸員とめぐる企画展ガイドツアー」、「観光列車を楽しもう!てっぱくスタンプラリー」、「オリジナル観光列車ヘッドマーク缶バッジを作ろう!」なども開催予定です。詳細は鉄道博物館の公式ホームページをご覧ください。