東武鉄道亀戸線に、昭和30年代の「標準色」リバイバルカラーが登場
3月23日より、東武鉄道では、亀戸線(曳舟~亀戸)および周辺の下町エリアの活性化を目的として、昭和30年代の一時期に採用された、インターナショナルオレンジの車体にミディアムイエローの帯を締めたカラーリングのリバイバルカラー車両が運行を開始しました。使用車両は8000系で、同系式のリバイバルカラーは、今回で5編成目となります。
今回登場した8000系「標準色」リバイバルカラー車両
今まで登場した8000系リバイバルカラー車両
左から「ツートンカラー」「セイジクリーム」「現行色」
「フライング東上号」と丸目の8111号編成
このカラーは昭和33年10月に、通勤型車両7860型を新造した際、今後の20m車体長の通勤車両の色を決めるため試験的に4種類の違う塗装がなされ、その中からこの色が標準色として選ばれましたが、昭和36年に地下鉄日比谷線乗り入れ車両2000系がツートンカラーで登場したことを契機に、昭和38年4月に開かれた社内会議により、通勤車はツートンカラーへ統一となり、標準色の車両も順次ツートンカラーへ塗り替えられました。
運行開始日は、亀戸線沿線の園児を紹介し、出発式がおこなわれました。楠元亀戸駅長は、挨拶の中で、駅舎、佇まい、2両編成で走る亀戸線の列車の姿、沿線の下町情緒たっぷりの街並みがあり、この車両を運行にぴったりだと考えたと話していました。
出発式で挨拶をする楠元亀戸駅長
駅関係者、幼稚園児による到着列車のお出迎え
今度スカイツリーライン営業支社長、楠元亀戸駅長と幼稚園児による記念撮影
駅長の出発合図により、幼稚園児を招待した臨時列車は、亀戸・曳舟間を1往復した
また、6月30日までは、「下町の魅力再発見ラリー」が開催されていて、スタンプ(設置場所:とうきょうスカイツリー駅・曳舟駅・亀戸線・東京スカイツリー1階・下町人情キラキラ橘商店街・亀戸天神社)を集めるとスタンプの数により先着順に記念品がプレゼントされます。
動画
また、この標準色の8000系は亀戸線の他に、大師線(西新井~大師前)でも運行する日があります。この機会に昭和の雰囲気がある亀戸線を散策してはいかがでしょうか?