西武鉄道:女性活躍推進の一環で学生へ職場紹介を実施

職場紹介に参加した共立女子高等学校の生徒さん

西武鉄道は2024年7月26日(金)、鉄道業界の現場で活躍する女性の働き方について理解を深めてもらうため、職場紹介が開催しました。参加したのは共立女子高等学校の中学・高校生6名で、これは同校が実施している進路支援プログラムの一環として、西武鉄道が協力したものです。この企画を発案したのは、西武鉄道保谷乗務所の車掌であり、同校の卒業生でもある工藤由紀恵さんです。

参加者たちはまず保谷駅で電車に乗車し、電留線へ移動して実際の電車を使った業務紹介を受けました。放送マイクの体験では、全員がマイクを使用しての放送を行い、そのほかドアの開閉や車内非常通報装置の説明も行われました。また、避難誘導訓練では、車内で刃物を持った人物が出現した際の対応として、避難はしごを使用して車外に脱出する訓練も実施されました。

放送マイクの体験
説明を受ける生徒さん
避難誘導による避難はしご体験

その後、一行は保谷乗務所へ移動し、女性用の宿泊施設や執務エリアなどの施設見学が行われました。続いて行われた講話では、保谷乗務所の運転士である広瀬はるかさんが、自身の学生時代の進路活動や運転士としてのやりがいについて語りました。さらに、企画者である工藤由紀恵さんは、自己紹介を皮切りに、車掌の仕事の楽しさや難しさ、勤務の実態、そして自身の進路についての話を交え、OGとしてのアドバイスを行いました。

保谷乗務所金子所長から執務室の説明を受ける
運転士のやりがいなどについて話す 広瀬さん
卒業生としてのアドバイスも含めながら話す 工藤さん

工藤さんは「鉄道に対して特別な情熱がなくても、進路は自然に形成されるものです。これまで学んできたことは無駄にならないということを一番伝えたいです。また、職場は良い意味でも悪い意味でも男女平等です」と述べました。

西武鉄道は、2015年4月に策定された「西武グループ ダイバーシティ推進 基本方針」に基づき、女性の活躍促進に重点的に取り組んでいます。さらに、シニアや外国人などの多様な人材の活用も積極的に推進し、顧客の多様なニーズに応じたサービスや商品を提供することで、市場環境や経営環境の変化に柔軟に対応していくことを目指しています。