東京メトロ南北線9000系8両編成が運行開始!

8両編成化された9000系

2023年12月16日(土曜日)、東京メトロ南北線では9000系の8両編成が運行を開始しました。東京メトロ南北線は、目黒から赤羽岩淵を結ぶ全長21.3キロの路線で、目黒では東急目黒線に接続し、その先は相鉄線へと続き、赤羽岩淵では埼玉高速鉄道線への相互直通運転が行われています。今回の8両編成化は、南北線および相互直通先での輸送力増強が主な目的とされ、従来の6両編成の定員が882人から、8両編成では1200人に拡大されました。
新造車両は、4、5号車に組み込まれ千代田線の16000系をベースにしています。従来の車両は製造が1995年と28年経過していることから搭載機器を最新車両と同等水準にする大規模改修工事が行われています。

車内には、全車両に安全性向上のためセキュリティカメラを設置、万が一脱線した場合、脱線を検知し直ちに自動停止させる脱線検知装置を搭載、全車両にフリースペースが設置されています。また、制御装置(VVVF)や補助電源装置(SIV)にSiC素子を採用し消費電力の削減が図られています。

設置されたセキュリティカメラ
制御装置(VVVF)


新造車と従来車には各所で違いが見られます。外観はリニューアル車の01~08編成と同様に車体帯はウェーブデザインが施されています。新造車は車体角には面取りが施され、窓の形状や銘板にも違いがあります。新造車の貫通扉ガラスにはウェーブデザインが採用され、天井や手すり、座席仕切板の形状、フリースペース等に違いが見られます。
座席は、新造車の一般席は緑色、優先席はオレンジ色で、従来車の一般席はスカーレット、優先席は青色をしており違いがわかります。メーカープレートも従来車は川崎重工ですが、新造車は川崎重工の組織変更により、川崎車両のプレートが付いています。8両編成化は、現在は9809編成のみですが、今後13編成に同様の車両工事が行われます。

従来車(左)と新造車(右)連結面、窓枠や車体角、台車などに違いがある
新造車の貫通扉ガラスにあるウェーブデザイン