東京メトロ:異常時総合想定訓練を実施

2023年11月21日(火曜日)、異常時総合想定訓練が、東京メトロの江東区にある総合研修訓練センターで実施されました。この異常時総合想定訓練は例年この時期に行われ、その時のトピックスに合わせた訓練が行われます。今回の訓練は関東大震災から100年目に当たり、震災対策の強化を目的として、社員、乗客モニター、および城東消防署の約60人が訓練に参加しました。

訓練は列車が走行中に震度6強の地震が発生、全列車一斉緊急停止を受信して緊急停車したところから始まりました。指令所との連絡を取りながら、車掌は車内の状況を確認し、運転士は車外に出て台車の状況を確認しました。車内では急病人が発生し、車外では台車が脱線していることが確認され、これらの情報が指令所に伝えられました。

台車の確認をする運転士

最寄りの駅からは駅係員が駆け付け、現地対策本部が設置されました。運転士と車掌はまず現地対策本部長に状況を報告し、乗務員が車両前面の非常扉を開けて非常梯子を設置しました。側面にスペースがある場合は、一部のドアにも非常梯子が設置されます。駅係員が担架を積んだ搬送台を用意して到着し、担架を持って急病人のもとに駆け付けました。

現地対策本部で本部長に報告する乗務員
避難梯子が設置される
手押し運搬台車

消防隊が到着し、現地対策本部員から急病人の状況が伝えられると、消防隊員が車内に入り救護活動を行いました。急病人は担架で運ばれ、搬送台上でAEDを使用した救護処置が施されながら駅まで運ばれました。軽傷の乗客は乗務員の誘導に従い、避難梯子を使用して徒歩で駅まで移動しました。その後、一般の乗客は車外へ降ろされ、駅まで誘導されました。車椅子の乗客は消防の協力を得て降車しました。

救護に向かう消防署員
急病人を救護する消防署員
避難をする一般の乗客
車椅子の乗客を避難される社員

乗務員は車内や車外に乗客がいないかを確認し、その結果を現地対策本部長に報告し、非常梯子が取り外され、各扉が閉められました。最後に指令所に報告を行い、訓練は終了しました。

安全・技術部 木暮敏昭次長

安全・技術部の木暮次長は、列車が停止した際にお客様を駅まで誘導する訓練が、地震に限らず、列車トラブルなどでも訓練をしているので比較的スムーズに出来たと話していました。また、東京メトロでは帰宅困難者への対応として、改札の外で運転再開を待つように促し、長時間滞在が予想される場合は水や季節に応じて防寒用のアルミブランケットを配布をします。駅が長時間の滞在には適していないため、自治体や民間の一時滞在施設の情報を把握し、乗客に案内することが基本的な対応としています。