栃木県:芳賀・宇都宮LRTが開業!

芳賀・宇都宮LRT 開業式

2023年8月26日土曜日、宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間約14.6キロを結ぶ国内初の全線新設のLRT(次世代型路面電車)「芳賀・宇都宮LRT」が開業しました。当日は開業式が行われ、佐藤 栄一宇都宮市長の挨拶があり、「LRTを最大限に活用し全国の地方都市のモデルとなるよう50年先、100年先も持続的に発展できるまちづくりに全力で取り組みたい」と述べていました。大関 一雄芳賀町長は「LRTの開業を迎え芳賀町は大きな変貌を遂げようとしている。誰もが移動しやすい環境の実現に向け路線バスの再編やトランジットセンターの整備など様々な交通手段の連携を図ることで住み慣れた地域で安心した暮らしの出来る住みよいまちの実現に向け大きく前進していると感じている。」、宇都宮ライトレール高井 徹社長は「LRTのお客様の多くは通勤通学の方を見込んでいるが、バリアフリーな交通手段として高齢者の方や様々な障害をお持ちの方、ベビーカーのご家族連れの方々にも普段使いとして利用して頂けることが社員一同の願い。」と挨拶がありました。

佐藤 栄一宇都宮市長
大関 一雄芳賀町長
宇都宮ライトレール高井 徹社長

宇都宮市・芳賀町の方々が期待や想いなどを書き寄せた「ライトラインフラッグ」が主催者からパレード隊へ授与されました。また、LRT開業記念ロゴマークの大型フラッグが掲揚され、主催者と来賓による鏡開きが行われました。

ライトラインフラッグがパレード隊へ授与された
鏡開き


発車式は宇都宮駅東口停留場で行われ、佐藤宇都宮市長、大関芳賀町長、高井社長らによるテープカット、佐藤市長の挨拶、十締め三本が行われ、中尾常務の発車号令により、ライトラインが出発しました。

テープカット
十締め三本
中尾常務による発車号令

出発後、パレードが行われ、佐藤宇都宮市長、大関芳賀町長がライトラインの左右に別れ、パレード隊を先導しました。パレード隊には、マイクパフォーマー、プロフラッグ隊、プロダンサーのほか地元の宇都宮北高校、真岡女子高校、作新学院の生徒さんが参加、156名がライトラインと一緒に約45mを行進しました。東宿郷交差点では、ライトラインを前にプロダンサーによるパフォーマンスが披露されました。

パレード隊を先導する大関芳賀町長(左列)・佐藤宇都宮市長(右列)
宇都宮市・芳賀町の方々が期待や想いなどを書き寄せた「ライトラインフラッグ」
東宿郷交差点でのパフォーマンス

芳賀・宇都宮LRTは、宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間の約14.6キロを約44分で結ぶ全線複線の路線です。停留場数は19箇所で交通系ICカードと現金が利用できます。事業方式は公設型上下分離方式を採用、営業主体の軌道運送事業者が宇都宮ライトレール、整備主体の軌道整備事業者は宇都宮市と芳賀町が担っています。LRT車両は公募で選ばれた「ライトライン」の愛称が付いています。外装の黄色は、芳賀・宇都宮で多く発生する”雷の稲光”がモチーフとなっています。またこの地域では「雷」のことを「雷都」と呼んでいます。東宿郷と駅東公園前以外の停留場にはトランジットセンター(乗り換え施設)が設置され、停留場毎に設備は異なりますが、地域内交通乗降所・バス停留所・駐輪場・駐車場が設置されています。詳しくは公式ホームページをご覧下さい。

宇都宮駅東口
鬼怒川を渡るライトライン