西武園ゆうえんち:没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~
埼玉県所沢市にある西武園ゆうえんちでは、3月にオープンした施設「食堂車レストラン 黄昏号」で「没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~」を上演しています。この施設は1960年代の西洋風豪華列車をモチーフにし、物語の舞台となる列車では流れる車窓や車内の照明・音響などの特殊効果を使った演出が行われ、五感をフルに使って楽しむことができます。従来の客席から舞台を鑑賞する方法とは異なり、観客は物語の一部として舞台に入り込む、イマーシブシアター形式が導入されています。
物語では、ゲストは時岐乃山トンネル開通を記念して開催される「ダイニングトレイン レヴァリエール号」の御披露目走行に招待された1人となります。テーブルにはウェルカムドリンクとアフタヌーンティーセットが用意され、紅茶と上段にはストロベリーマカロン、レモンマカロン、ミルクレープ、ティラミス、ミルクプリン、カヌレ、ミニタルトが並び、下段にはラタトゥイユのパイ詰め、エッグパイ、ハム&チーズのロールサンドがあります。食事をしながらストーリーを楽しむことができます。
登場人物は、ダイニングトレインレヴァリエール号の車掌。阿南順・数々の事件を解決してきた名探偵。松重家と過去の事件で縁があり招待された。南条五郎・時岐乃山トンネル開通事業を推し進めた大地主・松重蓮司の娘。松重鏡花・小説家。一部のファンから絶大な支持を受けているが顔はあまり知られていない。三島正清・時岐乃山トンネル建設工事に関わった元工夫。長坂太一・招待されたゲストの1人だがどこか態度がよそよそしい。阿久津美雪・招待されたゲストの1人。富豪の御曹司のようだが事情により身分を隠している。春原幸助・トンネル開通とレヴァリエール号乗車を誰よりも楽しみにしていたひときわ目を引くセレブリティ。伊勢奈津子・そしてあなたです。
招待客が列車に乗り込み、主催者の松重鏡花が挨拶をした後、「ダイニングトレイン レヴァリエール号」は出発しました。車内では乗客同士の歓談の中でそれぞれの人物の背景が徐々に明かされていきます。あなた自身も登場人物に話しかけられ、ストーリーの一部に参加します。会話や行動は列車内のいくつかの場所で行われ、座る位置によって異なる話を体験することができます。
列車は時岐乃山トンネルに近づくと晴天から雷雨に変わり、殺人事件が発生します。名探偵南条の捜査が始まります。あなたも目撃者として尋問を受けるかもしれません。没入感たっぷりのエンターテインメントとなっています。
この体験には入園券の他に専用チケットが必要で、料金は450園(5400円・税込)です。体験の所要時間は約90分で、座席は57席限定です。詳細については公式ホームページをご覧ください。