産学官5者連携による街づくりプロジェクト「BRIDGE LIFE Platform 南栗橋」街びらきセレモニーを実施

 

2022年5月26日木曜日、埼玉県久喜市、東武鉄道、トヨタホーム、イオンリテール、早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 小野田弘士研究室が連携して進めているプロジェクト、埼玉県久喜市にある南栗橋駅前エリアでの次世代の街づくりプロジェクト「BRIDGE LIFE Platform 南栗橋(ブリッジ ライフ プラットフォーム南栗橋)」の街びらきセレモニーが実施されました。このプロジェクトの構想は、「南栗橋の立地を活かし、人と人、東京と自然など様々なファクターをつなぐ「BRIDGE」をコンセプトとしている。多くの施設・サービスが揃い、社会・自然・都市とのつながりを通じて健康で幸せに生きる基盤づくりを行い、持続可能な都市「サステナブルシティ」を目指す。」もので総面積約16.7haには、戸建街区、クラブハウス、商業地区、生活便利街区、公園などがあり、エリア内では自動配送の実証実験をはじめとした次世代モビリティシステムを導入し住民への利便性向上を目指すサービスが展開されます。

ウエルカムプラザ

当日は、浅草駅より団体専用列車の「スカイツリートレイン」に乗車、車内では、東武鉄道・久喜市の紹介が行われました。このプロジェクトの最寄り駅である南栗橋駅では駅のリニューアルが行われ、改札口付近の天井は木目調となり、改札口の上にはウエルカムゲートがあり、西口階段下には広告ボードが設置されています。また副駅名が「BLP南栗橋スマートヴィラ」と命名されました。

スカイツリートレイン
浅草駅では駅の皆さんがお見送り
副駅名「BLP南栗橋スマートヴィラ」が入った駅名看板
リニューアルされた南栗橋駅改札口付近
設置された広告ボード

その後、現地へ移動しプロジェクト説明会、テープカットセレモニーが行われました。

産学官5者によるテープカット

商業街区にあるイオンスタイル南栗橋は5月28日土曜日にオープンしました。2棟建てでフードマーケット館(本館)とヘルス&ウエルネス館(日用品館)があり、本館では野菜や近隣の工場でつくられた商品や久喜市で古くから地域で愛されている名店商品をなどを取り扱っています。また、冷凍食品は地域最大級の品揃えとなります。イオンリテール初のドッグランの設置や店内を自動で清掃・除菌をする清掃ロボットが導入されています。

イオンスタイル南栗橋
古くから地域で愛されている名店商品
清掃ロボット

戸建街区は、トヨタホームと東武鉄道によって、「人と人をブリッジ」をコンセプトに開発され、車と人が通れる道と人だけが通れる遊歩道を交互に配置し、その間に住宅が建てられ、両方の道から住宅にアクセスが出来るようになります。また、コミュニティを育む道広場が5カ所設けられ、電線の地中化が行われます。住宅は遊歩道につながるウッドデッキを採用し外と内との中間領域を楽しめるようになっており、また太陽光発電、ハイブリッド給湯を採用しシステム光熱費ゼロを目指した家となっています。さらに、停電時に、家からクルマ、クルマから家へ電気が貯まっていない方へ給電を行うシステムも取り揃えています。また、住民向けのクラブハウスを整備する予定があり、集会場のほかにもバーベキューや焚火などによってコミュニケーションの場として活用出来ます。

戸建街区の住宅
停電時にクルマから家へ給電を行うシステム

生活便利街区は東武鉄道によって、三世代で暮らしやすい街づくりと目指し「南栗橋保育園」や医療機関との連携が図られたショート&ステイデイサービス「シンシア南栗橋」が誘致され、開業しています。また、介護付有料老人ホームも2023年4月にオープンする予定です。また、久喜市によりエリア内にある桜並木の一部遊歩道化が進められ今後ベンチ等の休憩場所が設置されます。

公園では、アウトドアが楽しめる

自動配送の実証実験では、早稲田大学小野田弘士研究室によって、京セラコミュニケーションシステムが開発した宅配ロボットを使用して、イオンスタイル南栗橋から戸建街区へ配送を行ったり、店舗で買い物した人の荷物を運ぶことなどが出来るロボットのデモンストレーションを行いました。他にも、集積ごみを作業員の手を介さずにパッカー車へ運ぶロボットや人の後ろを荷物を載せた台車が付いていくロボットの実演がありました。

宅配ロボット
イオンスタイル南栗橋から戸建街区へ移動する宅配ロボット
作業員の手を介さずにパッカー車へ運ぶロボット
人の後ろを荷物を載せた台車が付いていくロボット

6月の土日曜日は毎週街びらきイベントが開催されています。詳しくは公式ページをご覧ください。