東京メトロ半蔵門線 新型車両18000系 8月デビュー

新型車両18000系

東京メトロ半蔵門線に、新型車両18000系が登場します。この車両は、約40年間同線で活躍している8000系の置換え車両で、2003年に登場した08系以来、約18年ぶりの新型車両です。東京メトロ半蔵門線は、渋谷~押上を結ぶ16.8キロの路線で、渋谷から東急田園都市線の中央林間まで、押上から東武伊勢崎線の久喜、日光線の南栗橋まで相互直通運転を行っています。中央林間から久喜までは94.8キロあります。また、利用者は1日約107万人(2019年度)あります。

左から08系、18000系、8000系

18000系は2017年8月より設計を開始、2020年10月に1編成目が東京メトロに搬入、11月より各種性能試験を行い、2021年6月より乗務員訓練が実施されています。

2021年6月2日水曜日、18000系の報道公開が行われました。設計コンセプトは、「伝統と新しさが交じり合う街に、さらなる活力を。」で、渋谷・表参道・清澄白河・押上など、伝統と新しさが交じり合う沿線の街を結び、通勤、ビジネス、観光など日々の多くの利用がある路線で、18000系は、従来の8000系や08系の端正な表情を受け継ぐとともに、半蔵門線の路線カラーであるパープルを基調とすることで、活力を与えるようなデザインになっています。

外観は、半蔵門線の路線カラーであるパープル、車体には2色のパープルの識別帯が前面から側面へ直線的に配置してあり、スタイリッシュさが表現されています。また、ホームドアを考慮して上部にもパープルが配置されています。

2色のパープルの識別帯が前面から側面へ直線的に配置してある

前部・後部標識灯は8000系や08系の端正な表情を受け継ぎ、前面から側面の形状に合わせて、直線的なデザインとなっています。

標識灯

内装もラインカラーのパープルを基調に床から天井に向かって明るくなるようなトーンオントーンの配色が採用されています。吊り手も腰掛もパープルを採用、座席幅は460mmに拡大されています。また、座席の柄は日本の伝統的な織物柄をイメージさせるデザインで、座席表面には、新型コロナウイルス対策として、抗ウイルス・抗菌・消臭加工が施されています。また、手すり、つり革、握り棒、壁面などにも抗ウイルス・抗菌処置が行われています。

ラインカラーのパープルを基調した車内
優先席側
運転台側
座席幅は460mmに拡大
大型の耐熱強化ガラスを採用した貫通引戸
車内換気の開口目安

フリースペースは各車両に設けられている
外観
フリースペース付近の乗降口
その他の乗降口

乗務員室の機器配置は、相互直通他社の車両と共通化が図られています。

乗務員室

この18000系は8月デビュー予定です。