東武鉄道に真岡鐵道で運行していたC11形325号機がお目見え

12月26日より「SL大樹」の運行に就く「C11形325号機」

 2020年12月2日水曜日、12月26日土曜日より「SL大樹」の運行に就く、2機目のSL「C11形325号機」の火入れ式が埼玉県久喜市にある南栗橋車両管区のSL検修庫内で行われました。同機は真岡鐵道(下館~茂木)で運行されていた車両で、東武鉄道が同機を保有していた芳賀地区広域行政組合より7月30日木曜日に譲受し、整備を進めてきました。

火入れ式には、芳賀地区広域行政組合、東武鉄道の関係者が出席した。

火入れ式当日は、鷲宮神社の神職により神事が行われ、点火之儀では、根津社長がSLの運転席に上がり、点火棒でボイラーに点火、投炭之義では、三輪専務が石炭をボイラーに投げ入れ、神事は無事終わりました。

神職より点火棒を受け取る根津社長。
運転席に上がり、点火棒でボイラーに点火する根津社長。
投炭之義で石炭をボイラーに投げ入れる三輪専務。


その後、根津社長の挨拶があり、「SL 大樹」について「沿線地域には様々な形で温かい協力をいただき、おかげ様で「SL 大樹」 は日光・鬼怒川エリアの重要な観光資源に成長しました」とコメント、12月26日より2機体制になることを受けて「年間を通して「SL 大樹 」 を運行し、皆様にお楽しみいただけるようになります」、また「 C11 形 123 号機」について「復元作業を 2021 年冬の完了を目指して進め、3重連運転や、東北復興支援として福島県会津方面への営業運転等、様々な施策を検討していきたい」と話していました。

挨拶をする根津社長。

門脇 麦さん

また、SL大樹プロモーション「It’ s SLOW Time」イメージタレントの門脇 麦さんのトークセッションがあり、火入れ式について「こういった式に参加した経験は初めてでした。私の席からは中の様子があまり分からなかったので、是非次回は近くで見てみたいです。」とコメントしていました。

また、12月6日日曜日、いつもなら12月第一日曜日は、人気の東武ファンフェスタですが、今回は新型コロナ感染対策で、4つの特別ツアーが開催され、それぞれ南栗橋車両管区でイベントが行われました。

ツアー参加者へSL重連運転が披露された。
車内では、車内チャイムが流れた。
試乗列車を見学する参加者。

目玉は、12月2日水曜日に火入れ式を行った「C11形325号機」と「C11形207号機」との「SL大樹」重連運行で、参加者は、迫力ある重連運行の撮影や試乗を楽しんでいました。また、SL検修庫内では、2021年冬を目指して復元中の「C11形123号機」の展示が行われました。「C11形325号機」は、12月26日土曜日より下今市~鬼怒川温泉間で「SL大樹」として営業運転を開始、「C11形207号機」ともに鬼怒川線を走り、SL同士の交換や並びが見られるようになります。