東武鉄道 東上線に18年ぶりの新型車両「90000系」デビュー 9月26日から営業運転開始
東武鉄道は、東上線に18年ぶりとなる新型車両「90000系」を導入し、2026年9月26日(土)から営業運転を開始します。90000系は9000系の後継車両として登場し、将来的には東京メトロ副都心線・有楽町線、東急東横線・新横浜線、みなとみらい線との相互直通運転にも対応する予定です。
最新機器の搭載と効率的な機器構成により、9000系と比較して消費電力を40%以上削減する高い省エネ性能を実現。環境負荷の低減を図るとともに、快適な車内空間を提供し、サービス向上を目指した車両となっています。
90000系のコンセプトは、東武グループが掲げる「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」の実現を念頭に、東上線沿線の発展を支えた荒川や新河岸川の「舟運」に着目した「地域と人と未来をつなぐ わたし舟」です。
外観は、高瀬舟の船底から着想を得た、前面下部から反り上がる逆スラントデザインを採用。東上線のラインカラーであるブルーを基調とし、フリースペースを備えた箇所の扉には淡いブルーを配色しています。また、車号には50000系から受け継がれるシャイニーオレンジを採用しています。

車内は、舟運や水の流れをイメージしたインテリアデザインが特徴です。袖仕切には立涌柄、床には枯山水をイメージした模様、座席には舟体をイメージした木目調デザインを採用しました。さらに、高さの異なる2種類の吊り手を交互に配置し、利用者の身長差に配慮しています。側引戸窓はガラス面積を拡大し、開放感のある車内空間を実現。車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースも全車両に設置されています。

運転台は、将来の相互直通運転を見据え、乗務員が扱いやすい様に他社新型車両の仕様を参考に設計されています。また、現場の意見を取り入れ、座席の座面と背面の接続部にはマジックテープを採用。座席下の暖房機付近へゴミが入り込むことを防ぎ、安全性とメンテナンス性を高めています。
さらに、自動清掃機能付き空調ロールフィルターを採用し、根元ブラシでフィルターの粉じんを自動でかき落としてダストボックスへ回収する構造としました。フィルター交換が不要となり、定期的な粉じんの廃棄のみで維持管理が可能となるなど、省メンテナンス化も実現しています。
環境性能では、フルSiC-VVVF制御装置、高効率誘導電動機(IM)、LED照明など最新の省エネ機器を搭載し、9000系と比較して消費電力を40%以上削減。環境負荷の低減にも大きく貢献します。
営業運転開始を記念し、スタンプラリーや車両撮影会、記念乗車券の発売など各種イベントを開催するほか、「東上線新型車両90000系営業運転開始記念式典および出発式」を実施します。
なお、90000系は2026年度以降、7編成が順次導入される予定で、今後の東上線の新たな主力車両として活躍が期待されます。













