鉄道博物館収蔵資料展「いろいろ、とりどり。鉄道広告 ~あの日、あの場所、あの広告~」開催! 鉄道広告の歴史と魅力を紹介!

本館2F スペシャルギャラリー1で開催中

埼玉県さいたま市にある鉄道博物館では、2026年9月28日(月)まで、鉄道博物館 収蔵資料展「いろいろ、とりどり。鉄道広告 ~あの日、あの場所、あの広告~」が開催されています。展示は第1章から第3章で構成されています。

鉄道広告の定義がパネル展示されている

第1章では、鉄道広告の歴史を振り返るとともに、鉄道広告にはどのような種類があるのかを幅広く紹介しています。駅構内のポスターやデジタルサイネージ、車内の中づり広告やつり革広告、車体ラッピング電車など、鉄道を利用する際に目にする広告をはじめ、テレビCMや新聞広告、ノベルティグッズやキャラクターまで、暮らしの中に広がる鉄道広告の種類を紹介しています。

本章の特徴は、一つひとつの広告の歴史を詳しく解説するのではなく、多彩な広告媒体をできるだけ多く集め、鉄道広告の幅広い世界を楽しめる構成となっている点です。時代ごとに変化してきた鉄道広告の魅力を、さまざまな展示を通して体感できる内容となっています。また、鉄道広告第1号とされる車酔い止め薬の車内掲示については、現物は残されていないものの、掲示を許可した文書の写しを展示しています。

第2章では、実際の資料を中心に、駅や車両を舞台とした鉄道広告のあゆみを紹介しています。昭和2年に鉄道広告の再開を告知したポスターや、東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)の開業ポスターなど、貴重な資料が並びます。

鉄道広告第1号とされる許可文書は右下に展示されている
東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)の開業ポスター

会場では、駅構内の写真や新幹線開業時の横断幕、戦時中の広告なども紹介され、時代背景とともに鉄道広告の変遷を知ることができます。さらに、新幹線の車窓から見える「727」の野立て看板を20分の1サイズで再現した模型や、架線柱を活用した「ノザキのコンビーフ」の看板展示など、広告の仕組みを楽しみながら学べるコーナーも設けられています。

東北新幹線新青森開業時の横断幕
新幹線の模型と「727」の野立て看板を20分の1サイズで再現
架線柱を活用した「ノザキのコンビーフ」の看板

車両関連では、都電の系統板やJR発足時のヘッドマーク、昭和天皇が欧州歴訪を終えて帰朝を祝した花電車の絵葉書、中づり広告やラッピング電車などを展示。さらに、新聞や雑誌、マッチ箱、たばこパッケージ、ビール瓶など生活に溶け込んだ広告や、ジェフユナイテッド市原・千葉のユニフォームなども紹介し、鉄道広告がさまざまな分野へ広がってきた歴史を紹介しています。

花電車の絵葉書
都電の系統板(左)JR東日本のヘッドマーク(中・右)
ジェフ・ユナイテッド市原千葉酒井友之氏のユニフォーム

第3章では、鉄道会社が展開してきた代表的なキャンペーンやテレビCM、キャラクターなどを特集展示しています。「DISCOVER JAPAN」キャンペーンをはじめ、数々の広告キャンペーンをテーマごとに紹介し、時代を彩った広告表現を振り返ります。

「DISCOVER JAPAN」キャンペーンの資料

会場では、JR東海のCM「クリスマス・エクスプレス」を上映するほか、引退が予定されているSuicaペンギンのグッズや、鉄道会社のマスコットキャラクターも展示。広告だけでなく、企業イメージを伝えるキャラクターも鉄道広告の一つとして取り上げています。

「クリスマス・エクスプレス」のポスター

また、JR東日本の1980年代後半から1990年代前半のダイヤ改正CMをデジタル化して公開。当時のテレビCMを会場で楽しめるほか、みのもんたさんのナレーションや小泉今日子さんが出演した懐かしい映像も上映されます。これまであまり展示される機会のなかった映像資料を通して、鉄道広告の新たな魅力に触れられる内容となっています。

また、同時開催のサテライト展示「駅弁( )デザイン展」も開催されています。

本館2F スペシャルギャラリー2で開催中

約140年前に鉄道の旅の道中食として誕生した駅弁は、現在も多くの人々に親しまれています。本展では、掛紙や器、内容など、駅弁を彩るさまざまな「デザイン」に着目し、その魅力や価値を紹介します。

第1章「駅弁のデザイン」では、駅弁の顔ともいえる掛紙に焦点を当てます。中身を伝えるだけでなく、旅行案内など購入者に役立つ情報も掲載されていた掛紙の歴史や、現在も使われている個性豊かなデザインを展示しています。

各地の駅弁の掛け紙が展示されている

第2章「駅弁とデザイン」では、駅弁の器に注目します。近年は器そのものにも高い価値が生まれ、見た目の楽しさやコレクション性も駅弁の魅力の一つとなっています。現在も販売されている印象的な駅弁容器を通して、そのデザイン性を紹介します。

峠の釜めしで有名な荻野屋の容器や立売用かご
峠の釜めしが1億個販売を機に作られた記念の器
デザインが多彩、淡路屋「ひっぱりだこ飯」の器

第3章「駅弁をデザイン」では、各地の名産品や郷土料理を取り入れた駅弁の中身に着目します。広島駅弁当のこだわりや盛り付け、地域の食文化とのつながりを紹介し、駅弁の「味」と「内容」のデザインをひも解きます。

広島駅弁当を紹介している

第4章「駅弁がデザイン」では、駅弁が旅を彩るアイテムとして発展してきた歩みを紹介します。京王百貨店の「駅弁大会」や冷凍駅弁などを展示し、駅弁が鉄道だけでなく、お土産や全国で楽しめる食文化として広がる現在と、これからの可能性を展望します。

冷凍駅弁の容器

開催期間中「鉄道広告」担当学芸員によるギャラリートークも行われ企画展の見どころを担当学芸員が解説します。
■日 時 2026年8月9日(日)、9月27日(日)
13:00~14:00
■場 所 本館2F スペシャルギャラリー1
■定 員 20名程度(先着順)
■参加方法 開始5分前に本館2Fスペシャルギャラリー前へお集まりください。
(3)「鉄道広告」ワークショップ「自分だけの中吊り広告をつくろう!」
「中吊り広告」をデザインするワークショップです。専用の台紙に好きな絵やキャッチコピ
ーを書いて、自分だけのオリジナル広告を制作します。完成した作品は、館内の実物車両に
はめ込んで、記念撮影をお楽しみいただけます!
■日 時 2026年8月15日(土)、8月16日(日)
13:00~14:30
■場 所 本館2F ステンドグラス前
■定 員 10名(先着順)
■参加方法 直接会場へお越しください。
※定員に達した場合はご参加いただけない場合があります。
(4) 「駅弁( )デザイン展」ワークショップ 「親子で名物駅弁を作ろう!」
お子さまを対象に、郷土食や作り手の観点から、自分なりのオリジナル駅弁が作れるワーク
ショップを開催します。
■日 時 2026年8月9日(日)
13:00~(30分程度)
■場 所 本館2F ステンドグラス前
■定 員 10組 てっぱく抽選アプリによる抽選
■対 象 お子さまと保護者の方ペアでご参加ください。
(5)てっぱく大学
本展で取り上げる鉄道広告の歴史を、より深く、楽しく探求することができる特別講義を
開催します。
①「鉄道広告」担当学芸員による企画展テーマ解説
■日 時 2026年7月11日(土)
13:00~14:00
■場 所 本館2F てっぱくシアター
■定 員 45名(先着順)
■参加方法 直接会場へお越しください。
②「鉄道広告」株式会社セブンツーセブンによるトークショー
■日 時 2026年8月22日(土)
13:00~14:00
■場 所 本館2F てっぱくシアター
■定 員 45名(先着順)
■参加方法 直接会場へお越しください。
※定員に達した場合はご参加いただけない場合があります。

鉄道広告と駅弁という身近なテーマを通して、鉄道文化の歴史やデザインの魅力を幅広く学べる展示となっております。