西武鉄道:玉川上水車両基地で大規模地震を想定した総合復旧訓練を実施
2025年11月12日(水)、西武鉄道は東京都東大和市にある玉川上水車両基地で総合復旧訓練を実施しました。今回は、「多摩東部を震源とする地震で沿線が震度6弱を観測。揺れの影響でトラックが踏切遮断機に衝突し、倒れた遮断機に所沢~航空公園間を走行中の列車が衝突して運転不能となり、多数の負傷者が発生。沿線各所でも施設・設備が被害を受け、所沢駅では帰宅困難者が発生した」という想定で行われました。
開会式では、小川周一郎社長が「本日の総合復旧訓練は大規模地震を想定したものであり、日頃の訓練に加えて災害時の連携が重要です。各部門や本社司令との連携を意識し、日頃の成果を発揮するとともに、他部門の動きにも関心を持って取り組んでほしい」と訓示を述べました。
訓練には、西武鉄道73名、西武バス6名、北多摩西部消防署11名、沿線11自治体から16名(うち一部が訓練に参加)が参加しました。訓練は「地震により踏切遮断機が倒壊した」という車内放送から始まり、その後、司令所への連絡や車両点検が行われました。
乗客の避難誘導では、所沢駅から避難はしごを背負った駅員が到着し、車両の扉にはしごを設置して避難を支援しました。また、はしごを使用しない脱出方法も実施されました。その後、消防隊員が到着し、現地復旧部長から状況説明を受けたうえで負傷者の救助活動を開始しました。消防隊員は車内に入り、負傷者を担架で救出しました。
避難した乗客は所沢駅まで誘導され、駅では「駅まちレジリエンス」活動が行われました。駅係員が建物の安全を確認したのち、滞留する帰宅困難者に対し、備蓄飲料水、食料、防寒・防風アルミシート入りの防災セットの配布や、駅ナカ・コンビニ「トモニー」によるお茶・おにぎりの提供、スマートフォン充電ポートの提供が行われました。
西武鉄道では、大規模地震発生時に全線で運転を見合わせた場合、小竹向原駅を除く全駅でトイレ開放や震災時対応マップの提供を実施します。駅によっては、「トモニー」の一部商品の提供、充電ポートの提供、待機スペースの開放、防災セットの配布も行われます。
訓練後半では、脱線した車両の復旧作業、損壊した踏切の修復作業、架線や軌道の修復作業が行われ、各作業の確認後、司令所へ復旧完了が報告され運転が再開されました。


西武鉄道 鉄道本部 安全推進部の阿久津亨課長補佐は、「駅まちレジリエンスは、大震災が発生した場合にお客様だけでなく駅で滞留している方々への対応も必要になるため、沿線自治体との連携をさらに強化することが重要だと考え、今回の訓練に取り入れました」と話しました。

また、立川市危機管理対策室の轟誠悟防災課長は、「復旧作業は防災課職員でもなかなか見る機会がないため、実際の訓練内容を確認できたことは有益でした。また、車両から避難誘導された乗客が今後の大地震発生時に『駅まちレジリエンス』として様々な支援を受けられることが分かったのも大変有意義でした」と述べました。















