東京メトロで異常時総合想定訓練を実施! 不審物爆発想定でテロへの対応を確認

2024年11月26日、東京都江東区にある東京メトロ総合研修訓練センターにおいて、東京メトロ、東京湾岸警察署、城東消防署の合同による「異常時総合想定訓練」が実施されました。今年の訓練は、ホーム上で不審物が爆発したという緊急事態を想定して行われました。

列車がホームに到着


訓練は、列車がホームに到着するところから始まりました。列車が停車し、発車ベルが鳴り終わったタイミングで、ホームに設置された不審物か爆発しました。ホームの駅員と乗務員が爆発を確認し、乗客に避難を呼びかけました。車掌も車内アナウンスで避難を促し、状況確認をして総合指令所、駅事務室へ連絡、警察と消防に通報が行われました。駅員が初期消火を実施、通勤などで電車に乗っていた東京メトロの社員が軽傷者を改札階まで誘導し、救急箱を使用して応急処置を行いました。その後、消防隊の到着を待ちました。ホームでは現地対策本部が設置され、現場の状況が本部長に報告されました。

不審物が爆発、避難誘導のアナウンスをする駅員
避難する乗客
不審物を初期消火をする乗務員
現地対策本部長に報告する乗務員


また、駅員と乗務員が重傷者の状況確認を行い、心肺停止者にはAEDを使用した救護活動を実施、さらに、車椅子利用者や視覚障がい者の乗客を駅員が協力して改札階へ誘導しました。警察が到着して現場検証が行われ、同時に改札階では救急隊員が軽傷者の応急処置をしました。ホームでは、本部長より消防隊に状況が伝えられ、担架を用いて心肺停止者、重傷者が搬送され、軽傷者は、救急隊の指示で駅外へ誘導されました。ホームに停車していた列車が回送列車として発車し訓練は終了しました。

AEDを使用して心肺停止者を蘇生する駅員
改札階へ軽傷者を誘導する駅員
歩行困難者の避難誘導をする駅員
現場検証をする警察官
心肺停止者は救急隊と駅員により担架に移された


安全・技術部木暮次長によりますと「今回の訓練内容は、来年3月で地下鉄サイン事件から30年を迎え、万博や世界陸上の開催があり、テロに備えるため訓練を行った。基本的な対応や取扱いが確認出来た」と話していました。

安全・技術部木暮次長