2021年2月、有楽町線と副都心線に新型車両17000系が登場

 東京メトロ有楽町線と副都心線を走る新型車両17000系が報道陣に公開されました。17000系は約45年間活躍している7000系に変わる車両で、有楽町線と副都心線では、10000系以来15年ぶりの新型車両です。運行する路線は、有楽町線(和光市~新木場)と副都心線(小竹向原~渋谷)をはじめ相互直通運転を行っている東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線・東急東横線・横浜高速みなとみらい線で運行されます。

この車両のコンセプトは快適性の向上、バリアフリーの促進、省エネ性の向上、安全・安定性の向上で設計されています。外観のカラーは、有楽町線のラインカラーのゴールドと副都心線のブラウンを配置し、ヘッドライトは現行の7000系・10000系を引継丸目のデザインで、車いすとベビーカーの位置が一目でわかるようにイラストを用いたピクトグラムを採用しています。

外観のカラーは、有楽町線のラインカラーのゴールドと副都心線のブラウンを配置
車いすとベビーカーの位置が一目でわかるようにイラストを用いたピクトグラムを採用
フリースペース付近に施工されたドアレールの切り欠き、車いすやベビーカー利用者の乗降性が向上図られている。
急こう配や急曲線がある東京メトロの過酷な環境に対応したボルスタ付き台車

車内はモノトーンを基調にラインカラーを使用、一般座席の背面は有楽町線のラインカラーとなり袖仕切に透明強化ガラスが採用されています。吊り手の色は副都心線のラインカラーが採用されています。全車両にフリースペースが設置され、車いす、ベビーカー、大きな荷物などに対応できます。また、フリースペース付近のドアは、下部の形状をホーム側へ傾斜させて、車両とホームの段差を軽減、車いすやベビーカー利用での乗降の向上が図られています。17000系は、2021年2月に営業運転を開始、2021年4月までに、10両編成が60両、2022年度中に8両編成120両が搬入される予定です。

一般座席の背面は有楽町線、吊り手は副都心線のラインカラーである。
一般座席
透明強化ガラスを採用した袖仕切
優先席の背面の色は青である
乗務員室との仕切
乗務員室の機器配置は相互直通他社との共通化が図られている
2021年2月に営業運転を開始予定(「駅街(えきまち)かける」くん(左)とメトポン(右))